タカコのびっくりレポート

タカコが日本を離れてから、日々のできごとや見たこと聞いたことを、みんなにレポートします。お楽しみに!


びっくりレポート023号

10月15日(水曜日)/晴れ時々雨/32度=9時/西の風

 みなさんからの質問を元に、幾つか聞いてみました。

 「どうして魚がたくさんいるある場所へは、モーターボートではなくカヌーを使うのか」

 生徒達はまず、モーターボートの音で魚が逃げてしまうし、ボートがいきつづけたら魚がいなくなってしまうから、と答えました。続いて、カヌーを作る技術や、航海の知識や技能を忘れないために、とあがりました。

 同じ質問をチーフのフランシスコさんに聞きました。

 生徒達が言ったことに加えて、「カヌーでは魚を捕りすぎることがないから」と言いました。カヌーは重くなると航海しずらいので、ある程度まで捕れたら戻ってくるけれど、ボートでは捕れるだけ捕ってしまうということです。魚を枯渇させない、ウォレアイの人たちの知恵です。

 先を考えずに何でも金に換える人たちや、便利さから資源をどんどん浪費、消費してしまう人たちには、なかなかできないことです。そのために今、世界中で資源の枯渇が問題になっているのです。

 次の質問は「どうして島に、車3台以上置かないのか」。

 生徒達からはすぐに、この島は小さいから、ゴミが増えるから、道路を造るために木を切ったり島を変えてしまうから、どこまでも歩けるから必要ない、などが出されました。また、うるさくなるし、空気も汚れる。

 もう一つ、車が増えると人々が協力しなくなる、というのが出ました。これは、何でも一人で運べるようになると、他の人たちに助けてもらう必要がなくなり、人と人とのきづながなくなってしまうということでした。

 私たちとずいぶん違う発想ではないでしょうか?何でも一人でできるほうがいい、人と話さなくてすむなら煩わしくない、という発想が、日本にはありませんか?店で買うより、自動販売機のほうがいい、というような。その違う考え方の結果が、社会に現れているようです。

 最後の質問は「どうして機械に頼らないのですか」。

 まず、そんな金がない、と出ました。電気代もかかるし、修理や維持にそれだけ費用がかかります。持てば持つほど、維持に金がかかるのです。

 汚染されるしゴミも出る。人々の間の協力がなくなる。そして、体を使うほうが気持ちいい、などと生徒達は言いました。

 そもそも必要ですか、と聞くと、「いや、自分たちで何でもできる」と生徒達は答えました。小学六年生から高校三年生のこどもたちです。

 みなさんは、「自分たちで何でもできる」と言えますか?家を建てたり、食べ物を手に入れたり、物を運んだり、服やロープを作ったり。

 ウォレアイの人たちは、そういったものに頼らなくても、何でも自分たちでできるのです。

タカコ



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