タカコのびっくりレポート

タカコが日本を離れてから、日々のできごとや見たこと聞いたことを、みんなにレポートします。お楽しみに!


びっくりレポート024号

10月17日(金曜日)

 次年子小学校からのソバ粉でソバ作りをするというので、なんと小学校は半ドン、ワールドスクールに関る六人の高校生たちも特別に授業を午前中で終えました。すごいプレッシャーが、私と直樹にかかりました。

 「失敗したらどうしよう」

 なんせ、六年前の私の初体験のソバ打ちは、切ったソバを湯にいれた瞬間、溶けてしまったのです。

 しーんと静まった校舎に到着。誰も来ないかと思いきや、時間になったらわさわさと沸いて出てきたかのように、小さなこどもたちが集まりました。

 私たちが動くたびに、こどもたちの群れがいっせいに動きます。
 粉を混ぜていた私の回りには、少なくとも六十人の大小のこどもたち。全員で、軽く九十人ほどの人たちでした。

 大きいこどもたちが、鍋を用意したり水を持ってきたり、手伝ってくれます。
 地元の女性たちのソバをこねるうまいことうまいこと。私よりずっと上手です。ちょうど同じようなことを、パンノミでやりなれているからです。

 そのパンノミをのしたり、こねたりする大きな木の板の上で、カラのガラスビンを使ってソバをのしました。できるだけ薄く、平らに、と注文をつけたら、ていねいにていねいにのしていました。慣れたもんです。

 その頃、大ナベの下に火がつきました。燃料はココナツのカラや葉っぱです。それはライターでつけたようですが、隣では男の子たちが木をこすって火を起こしていました。クリスティーノが最終的に火をおこすと、あたりから拍手が起きました。十分くらいだったと思います。

 ソバは、小さいナイフを使って、一本一本ていねいに切られていました。ちぎれると粘土のように両手をこすりあわせて、ひものように伸ばしたりして。太さはうどんとソバの間くらいでした。

 生のまま食べてみたひとからは、「チューインガムみたい」「アイスクリーム」などと言う声が聞こえました。

 水を切る「ざる」の代わりに、ココナツの葉で編んだバスケットを使いました。  用意していたインスタントのだしの素と、ウォレアイで買ったショウユを使ってつゆを作りました。

 こどもたちは、ココナツのカラをコップにしたり、マグカップを使ったりして、並んでつゆと麺を分けてもらいます。あまり人数が多かったので、一人、本当に一口だけです。

 ソバの香りは、ウォレアイの濃い緑の中で、なんだかちょっぴり不思議な感じで した。

 「とってもおいしい!」という女性もあれば、「まあまあ」という人もいます。大抵のひとは気に入っていたようです。

 途中でいきなり大雨になりました。まだ二皿目をゆでている途中です。
 ベンが大きな器を火と鍋の上にかざして、ずっと守っていました。
 火のあたりにいた私たちはびしょぬれ。他の人たちは校舎の中や木の下に入っていました。雨の中、大きな板と器で守りながら鍋からソバをあけました。

 十分ほどで雨はすぎ、再びソバの配給が始まりました。とうとう食べられなかった人もいたようです。

 最初から最後まで、約二時間の大騒ぎでした。

◇       ◇       ◇

 その後、ミクロネシアのこどもたちを日本に招待したプログラムのビデオを見て、ワールドスクールの授業です。

 今日は、昨日作った行動計画を少し練り直しました。ゴミを埋める穴を掘る場所を決めるのは、こどもたちだけではなくチーフや大人にも許可をもらわなくてはならない、という意見がルイス校長から出されたのです。

 しばらく話し合い、最終案は来週火曜日に決めることになりました。

 「環境や資源を維持するための決まりや知恵」については、デッカのを代表としてあげましょう。

 他にどんなことがあるか、大人たちにも聞いてみましょう。

タカコ



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