タカコのびっくりレポート

タカコが日本を離れてから、日々のできごとや見たこと聞いたことを、みんなにレポートします。お楽しみに!


びっくりレポート029号

10月19日(土曜日)

ふんどし考

 ウォレアイの男はみんなふんどし一丁で暮らしている。独自の文化と伝統を守るため、島のチーフが集まって1993年に男はふんどし、女はラバラバ(腰巻き)を着けることを義務づけたのだ。

 ぼくの身長だと(175センチ)ふんどしは長さ約2.7メートル、幅約80センチの一枚の布きれだ。もちろんこれより長いものもあれば、子ども用の短いものもある。日本では時々寒中水泳などのときにT字型の赤ふんどしを着け、気合いを入れて海にダイブする人を見るがあれとは違う。

 ふんどしの基本的な着け方は、まずたてに四つ折りにして(幅約20センチ)、お腹からおしりを通って腰のあたりまでもってくる。右ききの人は右から、左ききの人は左から、腰のまわりをグルッと一周させておしりのところでT字を描くように下からはさみあげてとめる。そしてモモのあたりが隠れるように四つ折りをもどし、適当にたらす。

 もしかしたらピンとこないかもしれないが、物はためし、実際やってみるのが一番だ。島の人はこれに様々なアレンジを加えて独自のおしゃれな着方をしている。若者の間ではひざ下くらいまでたらすのがかっこいいらしい。

 最も愛用されている色は青で、次に赤が続く。子どもの間では緑のものもポピュラーなようだ。お年寄りのふんどしはきっと何百回も洗ったのだろう、その人生の長さが刻みこまれているかのようにすりきれた淡い色をしている。

 現在ぼくはこん色のふんどしを着けており、なかなか渋い色だと自分では思っているのだが、島の人はみな明るい青を好んで着用している。

 今日、日曜日は教会でミサがあるというので行ってみたのだが、そこで花柄のふんどしやつや消しブラックのふんどしを見た。みんな普段よりもだいぶ着飾っているのがわかる。教会とふんどしという組み合わせは冷静に考えるとひどくミスマッチなのだが、島民のほとんどがクリスチャンというここウォレアイでは、至極当然なのである。ちなみに祭壇にはカヌーが祭ってあり、司祭は白ふんどしを着けていた。

 用を足すときもふんどしは着けたままだ。そっと横にずらし、する。海に入るときも水浴びをするときも着けている。ふんどしの利点は涼しい、乾きが早い、下着いらずという点だが、弱点もある。

 ズリ落ちやすいのは多分慣れてないからだと思うけれど、ポケットがないのはなかなか不便なのだ。だれかゴム入りポケット付きふんどしを作ってくれないだろうかと密かに思っているのだが、こういうことを考える人がいるから文化が失われていくのか

ナオキ



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