特定非営利活動法人法人ECOPLUS
特別企画

先住民族の暮らしと環境教育・・・インド北東部の現場から

環境弁護士アンバ・ジャミルさんの挑戦


 ワールドスクールネットワークの母体組織である「特定非営利活動法人ECOPLUS」は、9月28日午後2時半から5時まで、国立オリンピック記念青少年総合センターで、環境弁護士として活躍中のアンバ・ジャミルさんを招いた講演会を開きました。日本に滞在中のアメリカやオーストラリアの若者らも含む20名余が参加。アンバさんは、インド北東部の少数民族の暮らしや豊かな自然を説明し、アンバさん自身が設立した現地のNGOの活動内容を紹介してくれました。

 アンバさんは北東部インドのナガランド(Nagaland)出身。
 「北東部インドはその境界線のわずか3%だけがインドとつながっていて、残りの97%はネパール、チベット、ブータン、ミャンマなどと接しています。さまざまな部族が独自の文化を継続しつつ、今でも自給自足に近い暮らしをしている。北東部インドは、8つの県からできてインド全体の面積の7%しかないのに、インドの生物の50%が生息している。さまざまな部族の伝統文化や世界に注目される自然がある。ナガランド(Nagaland)だけでも32の言語があります」と説明してくれました。

 アンバさんは今回の講演を「Shifting Options: Communicating for a sustainable future(ゆれる選択肢・・持続可能な未来のための交流)」と称しました。上からの押し付けではなく地域の人々が自分たちで持続可能な未来を創り出すのを助けるのがアンバさんのNGOの基本姿勢だといいます。

 国連や世界自然保護協会で弁護士として働いてきたアンバさんは、7年前に仲間たちと資金を出しあって、NPO「Missing Link(ミッシング・リンク)」を設立しました。現場で活動しているNGOと、国際機関や政府との橋渡し役をするのが一番の目的です。多くのボランティア(弁護士、政治家、学校の先生など)によって支えられています。主に環境・開発教育、人材育成、研究・記録作成、ネットワーク作りに取り組んでいます。

 「Missing Linkでは地元の人になにかを教え込むのではなく、地元の伝統的な知識や知恵を生かしつつ、他の地域や世界的な視点を提供しようとしています。潜在的に持っている文化の価値などに気づいてもらうことをめざしています。具体的な活動としては子どもに地元の植物とその利用方法を探す『生物多様性コンテスト(Biodiversity Contest)』や、猟師などが子どもに自然や動物について語り地元の知恵を伝承する『ストーリテリング』、市場の品ぞろいとその産地を調べる調査、地域の特徴を生かす村おこし活動などをしている」とアンバさんは話しました。

 アンバさんは、緑豊かな山々や個性的な衣装をまとった少数民族のスライドをたっぷりと見せながら話してくれ、参加者は引き込まれるように聞き入っていました。質疑応答でも、「Missing Lingはどうやって資金を集めているのか」、「仕事の評価はどうしていますか?」「どれくらいのNGOなどと関係があるのか」「多様な文化や言葉の中で困ったことはないか」など、多くの質問がでました。

 アンバさんの講演の模様はインターネットで見ることができます。 QuickTime Playerを使って、「新規PlayerでURLを開く」を選んで、次のURLを指定して下さい。
rtsp://210.175.243.110/amba.mp4(ブロードバンド用、約1時間25分)

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