「自然とつながる、世界とつながる」
2002年 夏のファミリー環境研修会

 遠くの山が霧に包まれ、しっとりした塩沢
 ワールドスクールネットワークの国内外の教育指導者らを対象にしたオープンセミナーが、2002年8月2日から8月5日まで、新潟県・塩沢町で開催されました。 アメリカから5人、日本から30人余が集まり、自然と人間のかかわりをどのように子どもたちに伝えるか、世界の仲間たちとどのようにつながって地球的視野でのプロジェクトを展開するかなどを課題に、活発な議論が行われました。

活動内容
  1. アラスカ先住民の暮らしと教育(マイク・ハル)
  2. 米国における教育について(パム・ソルビー)
  3. アースデイイベントと教育(キャサリン・ウォーカー)
  4. ペンシルバニアの中・高校での取り組み(ヘザー・クイックとマット・タバーニ)
  5. ビデオ制作の実習(加藤敏浩)
  6. まちづくり授業の実習(大西誠)
  7. グループディスカッション(自己紹介と課題発見)
  8. グループディスカッション(水、食、コミュニティ、学校外組織との連携の4テーマで)

  9. 「未来への知恵めぐり」プロジェクト最終章について(知恵めぐり・サークル紹介)

 表情たっぷりに発言するマットさん
 前半は日米の各地からの発表を中心に、後半はテーマごとに別れたディスカッションが行われました。
 初日は日本の環境教育の草分けの一つである「自然教育研究センター」の主任研究員古瀬浩史さんに、野外環境を取り入れた環境教育プログラムを実演してもらいました。しっとりした雨模様の中、鮮やかな緑色の田んぼが広がる外に出て、どのように自然の中に子どもを導いてゆくのかのさまざまな技を学びました。

 米国の中でも特別な地域であるアラスカの、そのまた人里離れた小さな村で校長をするマイク・ハルさんの発表は、参加者に大きな視野を提供しました。村に住むユピックという先住民族は、いまでは近代的な生活に慣れつつありますが、ハルさんは、子どもたちにビーバーやムースの伝統的な狩りの方法を教えているといいます。村人が作ったスモークサーモンを味わいながら、自然と人との関係について、参加者は考えを深めました。

 パム・ソルビーさんは、米国でも詰め込み型の教育が広がっている中で、体験型、地域型の教育プログラムが重要だと訴え、キャサリン・ウォーカーさんは幼稚園段階での環境教育の重要性を訴えました。

 アメリカ料理、「スロッピー・ジョー」の準備をするパムさん。
 まったく新しくワールドスクールネットワークに関ることになったペンシルバニア州ワイルーシング中・高校のヘザ−・クイックさんとマシュー・タバーニさんは、生徒たちが行っている水質検査などの活動を紹介しました。

 ディスカッションでは、水、食、地域といった具体的な対象としての課題が出されたほか、学校だけではなく企業や市民とどう教育を組み立てるかという手法についても課題が設定され、熱心な議論が続きました。

 3泊4日の研修会では、それぞれの地域の特性を持った食事を紹介するプログラムも行なわれ、アメリカ各地からの料理や日本のちらし寿司などが出て、直接体験を通して、食べ物がいかに環境と社会に深く根差したものかを考えるきっかけとなりました。

トップニュース画面に

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