ワールドスクールネットワーク2003年度
夏の研修会 概要

 
「地域と世界をつなぐ環境教育」

 ワールドスクールネットワークは2003年度夏の研修会「地球と地域をつなぐ環境教育」が、8月3日から6日まで新潟県・塩沢町で開かれました。その皮切りとなった公開講座には、立教大学教授の阿部治さんを講師に招き、地元の市民を含め100人近くが参加しました。研修会の2日目は、同町の山奥にある栃窪集落での暮らしを一日かけてたっぷりと体験し、その後の議論は世界と地域をかけめぐるダイナミックな内容となりました。

公開講座「環境教育と地域開発」

会場には地元のみなさんも多数詰めかけた 地元での講演とあって緊張ぎみの阿部治さん セミナーで打ち解けた表情の阿部さん
 塩沢町出身の阿部治・立教大学教授は、日本の環境教育の第一人者で国際的にも積極的に活動し、国連が掲げる「持続可能な開発のための教育の10年」プロジェクトの立役者ともなっています。

 阿部さんは、地域社会が学校と一体となって地域の環境や文化を学び保護していく日本各地の動きを紹介。「その教育活動が都会の人々を呼び寄せる新しい循環になりうる。塩沢町でもその試みは可能で、まず地域の人々が地元を見直し、人と人との関係を作り直すことが必要だ」と話しました。
 多忙のためにほとんど地元に戻ることもない阿部さんの講演とあって、同級生などの参加もあり、後半の質疑応答も活発でした。

栃窪集落での体験活動

 その後の3泊4日の研修会では、栃窪地区にお邪魔しての暮らし体験が参加者に深い感動を与えました。田んぼのそばの用水路や畑のそばのわき水には、サンショウウオ、ドジョウ、ヤゴ、タニシ、ドブガイなどたくさんの生きものがおり、すでにオニグルミは甘い実を付け、いただいたナスやキュウリは新鮮そのもの。
縄ないの体験をしてそれぞれがわらじを編み上げたあと、昔は夏場に良く食べたという「冷や汁」と手打ちそばを一緒に作って食べました。別の日には、差し入れてもらった地元のゼンマイの煮物や、夏野菜の漬物、そしてコシヒカリを堪能しました。

地元のみなさんにぞうりづくりの指導を受けた 時差の関係で日本時間午後11時からのテレビ会議 画面に映ったイスラエルの子どもたち

 阿部さんの大きな視点と豊かな塩沢の地域体験を元にした議論を通じて、研修会の参加者は実体験とそれを他の人々と共有することによるさらなる高まりを確信しました。2日目の夜には、時差6時間のイスラエルとテレビ会議を行って、まったく違う空間の仲間との議論の価値も確認しました。

 ワールドスクールネットワークが展開してきた「実体験を世界規模で共有する学び」は、この塩沢の研修会で改めてそのダイナミズムを感じさせてくれた。

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