ワールドスクールネットワーク2002年度国際シンポジウム

内外の子どもら230人が語り合う
アラスカの踊りに大きな拍手

 2002年度のWSN国際シンポジウムが、2月8日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれ、小学生から高校生まで85人の子どもを含む約230人が参加して、地球環境をどう地域から守るかなどについて話し合いました。海外からは米国アラスカ州の中学生9人、イスラエルのユダヤ系、アラブ系の中学生計7人らが参加し、日本の子どもらと交流を深めました。

シンポジウムのプログラムへ

 第一部では、日本とイスラエルの4グループが今年度の活動を紹介しました。
東京国際学園高等部は、肉牛に使われるホルモン剤の人体への影響について英語で発表し、山城中学校は、地元の伝統食を探る活動や、省エネコンテストの結果を写真やグラフを使って紹介しました。
イスラエルグループは、ハンバーガー1個のために5平方メートルの熱帯雨林が消えているということや、直面する水不足について、桃山中学校はアメリカやイスラエルと交流しながら活動したスローフードについて発表しました。
 いずれの活動も、ワールドスクールネットワークのプロジェクトと関連して展開された内容で、他の参加団体との交流の中から改めて自分たちの足下を見直す活動をしていたのが特徴でした。

 その後、アラスカのロシアンミッションスクールが伝統的なダンスを披露しました。動物の毛皮を使った衣装を身につけた子どもたちは、独特の太鼓のリズムにのって、自然や風習を表わしたダンスを踊りました。会場では音楽にあわせて一緒に踊る子どもの姿も見られました。

 午後からの第二部子ども環境会議は、子どもたちが参加団体ごとにまとまって四角いテーブルを囲んで発言し、それを後ろに座った大人たちが見守る形で始まりました。
 最初に、ロシアンミッションスクールが自給自足の古来からの暮らしを学ぶためのキャンプ活動の紹介や、越境汚染の影響を発表。その後各団体から「地域の自慢」と「相談したいこと」をそれぞれ発表しました。
 相談したいことには、ゴミ、環境破壊、米食の減少など、自分たちの活動に根ざした問題が指摘され、大人の意識を変えて問題を解決する方法をみんなで考えました。「ゴミを集めたら金券をあげる」「子どもが大人に演説をする」「直接市役所に問題提起をする」など、ユニークな解決策が提案されました。その後、子どもたちはグループに別れて問題解決をまとめる共同作業に入りました。

 第三部は大人による参加型パネルディスカッションです。北村必勝・損保ジャパン専務、木俣美樹男・東京学芸大学教授らが、ネットワーク社会における個の重要性や、ものごとを批判的に見る目を持つこと、子どもたちが生きている実感を持てる教育を行うなどを発言。それぞれの経験に基づいた発言に参加者は熱心に聞き入っていました。

 最後に、子どもたちが6グループに別れてまとめ作業をした結果を発表しました。ゴミ問題や川の汚染など解決するための方法を、劇や紙芝居など様々な方法でアピールし、自分たちの住みたい未来の地球を提示しました。

 熱心な議論を反映して、最後の発表が終わったのは、午後5時過ぎ。遠方から来た子どもらの中には帰りの電車に乗るために大急ぎで会場を出ていく姿が見られました。

 午後6時からの懇親会では、それまで緊張気味だった海外からの子どもたちもほっとした様子で、日本の子どもたちと一緒になってアラスカのダンスを全員で踊り続け、国や地域を越えたきずなを深めました。

トップニュース画面に

Copyright World School Network & ECO-CLUB, 1998-2003. No reproduction or republication without written permission.
この画面に掲載された記事・写真・イラスト等の無断転載を禁じます。すべての著作権はワールドスクールネットワークとエコクラブ、ならびにそれぞれの著作物の作成者に帰属します。

Send feedback to info@wschool.net
ご意見、お問い合わせはinfo@wschool.netまで