特定非営利活動法人ECOPLUS
ワールドスクールネットワーク
2003年度国際研修フォーラム

 
ロビーニコルさんの講演内容(その1)

 キョウハ、ヨウコソイラッシャイマシタ。

 各地からの代表の方、そしてみなさんありがとうございます。
 残念ながらこれからは英語で話さなくてはいけません。
 今日は、体験型の環境学習プログラムとは何かということを話したいと思います。体験型学習の重要性とそれが世界中でどのように展開されてるかということをお話したい。
 テーマとして4つあります。まず私のいるスコットランドについて、2番目に地球を考えながら地域で活動するということについて、3番目になぜ体験型学習が重要であるのかということ、4つ目に自然と文化について言及したいと思います。

 では、最初に、私が住んでいる場所です。イギリスです。ヨーロッパはここにありますね。これはどこかおわかりでしょう。これはスコットランドなんですね。大西洋を隔てて2000マイル、約3200キロメートルに相当しますが、アメリカとイギリスを海が隔てています。この部分の海が私たちの天候に大きな影響があります。イギリスは海洋性気候といわれています。非常に湿気が多く、雨が多い。雨が多いので、このかさをよく使うのです。

 陸地があって前線がそこにぶつかって雨がたくさん降るという構造です。私の住んでいるスコットランドというところの地図です。イングランドとは違う国です。ここがスコットランド、そして国境地帯、そしてイングランドとなります。独自のスコットランド議会があります。人口は500万人。主要都市が6つ、国立公園が2つ、そして農業と漁業が盛んです。コンピュータ産業の昨今成長が著しく、そして観光業の依存度が高いことで知られています。

 そして、スコットランド人はこれが大好きなんですよね。ご説明をせずとも何かおわかりになるでしょう。スコッチウイスキーです。アメリカに移住したあと、祖先の足取りをたどりに帰ってくる人たちが多いです。これで、私たちの観光業が潤っているということにもなります。アメリカ人の観光客が多いのです。

 昨日この会場で私はキルトを着ました。あれが伝統的な衣装です。そして、バグパイプという伝統的な楽器を演奏しました。
 私たちの国民的な食べ物、ハギスといわれます。ハギスは肉のミンチに穀物、それから血とかを羊に胃の中にそれを入れて焼いた料理です。

 次に、私の仕事について話をします。まず、エジンバラ大学のレクチャラーで研究者をしています。教育と持続可能性に関するもので、特に人々を野外に学習のために連れ出すということに興味を持っています。なぜ、野外学習なのか。それには理由がたくさんありますのでこのあとに説明します。エジンバラ大学の野外環境教育コースに興味がありましたら、パンプレットを残していきます。どうぞご覧下さい。

 もうひとつの仕事として、ケアンゴーン国立公園で働いています。ここでジョンミュアアワードプログラムの責任者をしています。ジョン・ミュアは1838年にスコットランドで生まれ、1914年まで生きた人です。アメリカに移住し、アメリカの国立公園設置に貢献した人です。また、自然保護団体のシエラクラブの創立者としてしても知られております。

 ジョンミュアアワードは環境活動に関する表彰制度です。人々が自然な場所を探索し、保護を促すことを目的としています。この意味におきまして、自然な場所というのは庭であっても構いませんし、あるいは山々や海であってもいいのです。重要なのは探索する人にとってそれが自然な場であること。それが大切です。

 さて、これはファリルと呼んでいる私の愛犬です。妻と私が結婚したところが「ファリルの丘」と呼ばれるところだったので、その名前を付けました。このある場所と私たち夫婦の日常生活には関係があります。そして、言葉を変えてみますと場所と文化の関係といってもいいのではないかと思います。これにつきましては、またあとでご説明申し上げましょう。

 写真では雪がたくさん降っています。海洋性気候なものですから、雪は数日で融けてしまいます。だから、雪がある間に外で遊びたかったら急いで飛び出さないといけません。

 なぜ野外に出るか。野外に出ると、ものを考えることが出来ます。私たちは情報が瞬時に世界中をめぐる時代に住んでおります。おそらく、皆さんのほとんどが数日間オフィスをあけると、電子メールが20通、30通くらい待っているんじゃないでしょうか。でもちょっと前、10年くらい前、電子メールがそれほど使われていなかった時代に、たとえば、このような会議に出席して、オフィスに戻ってもそんなにたくさんの手紙が山積みになって待っていたわけじゃなかった。

 私は、できるだけ野外に飛び出したいと思っております。外に出て、日が照り雨が降り雪が降るんだということを思い出したいと思います。自然と触れ合えるし、健康にもいいからです。

 この木ですが、スコッツパイン(ヨーロッパアカマツ)と呼ばれます。そして、樹皮が赤いのです。上の方の枝は特に鮮やかな赤です。下は枝は大変しっかりしているので木登りには理想的なんです。小さい頃を思い出すと、このようなスコッツパインは登って遊ぶのに最適でした。今日の私の話では、一貫して人と自然の関わりを取り上げたいと思います。最初に申し上げておきますが、人と自然は切り離せません。そして、もし人が環境を害するれば、それは人間も害することになる。

 1986年にチェルノブイリ原子力発電所が爆発して火災を起こしました。放射能物質が風にのってチェルノブイリからスコットランドにも降り注ぎました。1000キロも離れているのにです。この放射性物質は、食物連鎖の中に入ってしまい、イギリスの政府は放射能に汚染された草を食べた羊を食べることを禁じました。

 初めに起った所からいかに遠くまで汚染物質が再び飛び散るかという例です。同じことが化学物質でも生物学の世界でも起るでしょう。作物に殺虫剤がかけられたときには食物連鎖に入り、そして人の健康を害するとなるわけです。これらのサイクルと生体系のつながり、これが私たちのつながり、相互関連と呼べるものではないでしょうか。  

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