知恵だより 112号

Jan. 2 2000

栃木のごみ

これは雲の影ではありません。くすんだ白い水で道路沿いの農業用水路がいっぱいになっています=佐野市で

2000年1月2日 気温:4度 天気:時々曇 風向き:東
現在地:栃木市=北緯36度22分27秒/東経139度43分51秒
歩いた距離:0km

 栃木市でもう1日たっぷり休みました。天皇陛下の年頭のあいさつや、奇術、アメリカの西部劇に当たる時代劇を、テレビが放送していました。2000年の2日目も2000年問題による大きな事故もなく過ぎました。

 僕の栃木での滞在は、足尾銅山の惨事から学ぼうとしたり、炭のもつ性質を利用したり、また都市生活と自然の保存を調和させようとしたりする、地元の人々の知恵を学んで充実したものになりました。しかし、栃木の暗い面のいくつかを話さなければなりません。

 12月28日に出発し、休みに入った栃木市まで歩いてみて、僕はごみと汚れの量に驚きました。

これまで畑に捨てられたごみのことは聞いたことがありません。ホイールキャップと空き缶がダイコン畑にころがっています=佐野市で

 群馬県の桐生市から東側の栃木県に入って、農業用水路の中のにごった白い色にびっくりしました。「ええ、これはあの病院の洗濯場から流れる水が原因だと思います」と僕が話をした地元の人が言いました。「今は水が少ないのでふだんより悪いように見えますが、米作にもっと水が必要になる春には、渡良瀬川からもっと水を引きます」。

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ。栃木市への途中のあちこちで見かけました=岩舟町で

 足尾銅山に行って栃木県の公害の歴史を少し学んで、信じられないことがいっぱいあることに驚きました。公害による苦しみはまた繰り返されるのでしょうか?僕はまた、春に白い水が米作にどんな影響を与えるか心配になりました。

 はるばる北海道から旅をしてきて、ごみが集中している地域に何度も出会いました。道ばたや野原で、どうしようもないほど多いごみから目をそらすことはできませんでした。さらにもっと面くらったのは、佐野市の郊外に捨てられた粗大ごみの量でした。僕が今まで見たものは、栃木で見たこととは比べようもないです。

 僕は、北海道でごみに注目し始めて以来、いくつかの型を見つけました。

  1. ごみは野原、水田または家の前にはほとんど捨てられていません。
  2. 街中の道路はかなりきれいです。
  3. 観光客や工事関係の交通量が多い道路は、ごみが多い。
  4. 道路わきの休憩所はごみが集中している。

 不思議なことに栃木では、1と2があてはまらないことが判ります。栃木のいくつかの市の郊外の道は、清潔さを取り戻すための相当な大掃除チームが必要です。空き缶や車のホイールキャップまで捨てられた野原にさえ、何度か出くわしました。僕は自分の目で見ただけでなく、また栃木県は産業廃棄物の不法投棄で最高の検挙率になっている県のひとつだと新聞記者から聞きました。

倒産した建設工事会社の空き地に産業廃棄物が捨てられていました=岩舟町で

 僕の通った道にぶちまけられていた途方もない量のごみは、人間の進歩の賢い足跡ではないと思います。この姿を戻すのにはかなり多くの知恵が必要です。

 栃木の色々な所でごみ問題を抱えているのは、なぜでしょうか?

 不法投棄を解決するのに、いい知恵とか経験を教えてくれませんか?

 グレッグ

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