知恵だより 118号

Jan. 8 2000

自然の家

家の縁側で、竹を削ってあめを火の上であぶる道具を作りました=埼玉県川口市の「川口市自然の家」で

22000年1月8日 気温:6度 天候:曇り 風向き:西
現在地:川口市自然の家=北緯35度52分34秒/東経139度43分18秒
歩いた距離:0Km

 ここ数日、ワールドスクールネットワーク参加団体のひとつであるこども自然クラブのみんなと一緒に過ごしました。南浦和で初めて会ったときは、何の予定なく、だれにあうとか、どこにいくとか決まっていませんでした。地元の環境保護活動をしている人たちの大事な財産である古い農家を使って、子ども自然クラブのみんなの豊かな発想で遊んだのです。

 朝、起きたときには、みんなはもうバードウォッチングをして戻ってきました。幅5メートル、奥行き8メートルほどの広い畳の部屋の火鉢を囲んで、みんなが座りました。この農家を管理している埼玉県の生態系保護協会の活動に使うために、部屋をしきっていたふすまは外されて、広い大きな部屋になっています。

 子ども自然クラブのみんなと僕とは、川口市が保存のために買い取った農家を使って、いろいろ楽しみました。生態系保護協会が、この管理をしています。120年から130年前の建物です。博物館みたいに、さくがあって、説明板があちこちにあると思うかも知れません。そうではなくて、普通の家のようになっているのです。

 土間(どま)は、つき固めた地面になっていて、かつては農具やまきを保存するために使われました。玄関も、人が住んでいたときと同じように残っています。刈り取ったイネが竹のさおに干され、竹やいろんな種類のアシも束ねて保管されています。ふくろいっぱいにつまった炭がすみっこにおいてあります。すばらしいのは、この展示が今も使うことが出来ることです。僕たちは、ここを僕たちの家として使っていいといってもらったのです。

たたみの部屋で、カルタをしました=埼玉県川口市の「川口市自然の家」で

 寒かったので、昼過ぎまで、みんなは火鉢の回りに固まっていました。朝ご飯のあと、火鉢の火の上でもちを焼いたり、ぎんなんやパンをあぶったりしていました。そして、あめを火で溶かして遊ぶことを始めたのです。

 曲げたり、型に入れたり、コンペイトウを押し込んだりしました。火鉢の火の上に、あめをとかす道具も取り付けてしまいました。一人の男の子は、「ガラス細工みたいだろう」といって大笑いしました。

 みんながあめ細工に夢中になっていました。この24時間、テレビもゲームもセントラルヒーティングもなしに過ごしたのです。古い家の持つ雰囲気とみんなの遊び心は、昔の日本の子どもたちがどんな風に遊んでいた様子を、想像させてくれました。

 この家では、子どもやおとなが、この30年ほどの間に急速に消えてしまっているいなかの暮らし方を体験することができるのです。生態系保護協会は、森を手入れし、家を守るのを体験できるようにし、またそれを自然保護活動の基礎としています。

 夕方になって、みんなは石油ストーブの周りに集まりました。一日中遊んだので、すっかりくたびれたようです。持ってきたマンガの本を、だまって読んでいました。

 グレッグ

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